5.浄化槽の使用方法
目次
浄化槽の正しい使い方を知りましょう。
浄化槽の中には、たくさんの種類の微生物が多量に棲み、汚水処理に貢献しています。
ところがこの微生物は案外難し屋で、活発に働かせるためには、微生物が働きやすい環境を整えてやらなければなりません。そのため次の点に注意をしてご使用ください。
ところがこの微生物は案外難し屋で、活発に働かせるためには、微生物が働きやすい環境を整えてやらなければなりません。そのため次の点に注意をしてご使用ください。
1.台所使用の際の注意
- 台所での調理屑、使用済みの油等はできるだけ回収し、排水と共に排出しないようにお願いします。
(調理屑は三角コーナーや排水口への細かいネット等で除去し、油は紙等で極力拭き取るようにしてください。)
2.洗濯の際の注意
- 洗剤の量は各洗剤メーカーの指示量でお願いします。リンを含む洗剤はできる限り使用を控えてください。(リンは富栄養化を促進します。)
- 塩素系の漂白剤を多量に使用しないでください。(浄化槽内の微生物が死滅し、浄化機能が損なわれます。)
3.トイレを使用する際の注意
- トイレットペーパーは水洗トイレ専用のものを使用してください。
- 水に溶けにくい紙・紙オムツ・衛生製品等を流さないでください。
4.トイレ及び風呂場の掃除の際の注意
- 便器の掃除は塩酸等の薬品を使用しないで下さい。中性洗剤、ぬるま湯を使用してください。
- 風呂場の掃除は、カビ落し剤をできるだけ使用しないでください。
もし使用する場合は少量とし、多量の水で洗い流してください。
(多量に使用すると浄化槽内の微生物が死滅することがあります。)
5.ブロワ(送風機)の電源
- 浄化槽には空気を送るブロワ(送風機)が設置してあります。
浄化槽は空気を必要とする微生物の働きによって浄化していますので絶対に電源は切らないでください。
6.消毒剤
- 消毒剤は切らさないようにお願いします。
もし薬剤が切れている場合には、保守点検業者に連絡し、薬剤の補充を依頼してください。
7.その他
- 浄化槽の上には物を置かないで下さい。(保守点検・清掃が困難になります。)
- 風呂の残り湯は一時に抜き去るより、できるだけ洗濯等に利用してください。